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猫砂の全入れ替えは砂全体が臭くなってきた頃が目安です。
しかしながら、そのタイミングはいつも同じではなく、猫砂の品質や材質、季節によっても異なります。
しっかりと固まる品質が高い猫砂であれば、おしっこの塊がバラバラになりにくく、1ヶ月近く交換しなくても臭いが漏れない商品もある一方で、数日で匂いが気になったり、トイレが砕けた砂で粉まみれになったりしてしまう粗悪な砂もたくさん販売されています。
いつも近場のペットショップやホームセンター等で限られた品揃えから同じ猫砂ばかりを購入していると猫砂の品質の良し悪しに気づく事が出来ず「こんなものかな?」と疑問にすら思わないものですが、実は使う猫砂によって総取り替えのタイミングを大幅に遅らせる事も可能なんです。
この記事では砂の素材別で目安となる全替えのタイミングの他、猫砂研究所が多くの商品を使い比べて分かった全交換の頻度が少なくて済む、高品質な猫砂も合わせてご紹介していきます。
猫砂の材質別の交換タイミング目安
猫砂の材質 | ベントナイト | 木 | おから | シリカゲル | 紙 |
---|---|---|---|---|---|
入れ替え頻度 | 1週間〜 | 固まる:2週間〜 崩れる:1ヶ月〜 崩れない:1袋を使いきった時 | 1ヶ月〜 | 1ヶ月 | 2週間〜 |
これらはあくまで目安であり、商品の品質や、気温や湿度、うんちやおしっこ等を取り除く頻度等によっても違った結果となります。
ベントナイトの猫砂
ベントナイトの猫砂は特に商品によって品質の差が大きく、すぐに交換しないと臭う砂と交換なしで長く使える砂が混在します。
例えば、アイリスオーヤマが販売する「クリーン&フレッシュAg+」を使ってみたら、たった数日で吸収力が一気になくなり、4日後には固まりきらずドロ状になった砂がトイレのあちこちに付着し、おしっこの悪臭を放つようになりました。
元から砂埃も多い商品でしたが、猫が砂かきをする事により砂粒同士がこすれ、周囲は粉だらけ、猫が歩いた所には肉球の跡が部屋のあちこちについている状態となり、1週間も持たずに全て別の猫砂に入れ替えました。
次に「あまえんぼ 固まる猫砂」を使ってみると、1週間以上経ってもおしっこを固める力が落ちず、おしっこが固まった汚い砂が砕けずに綺麗に捨てられました。
その結果、使用開始から2週間が経過しましたが、砂全体が臭くなったりする事はなく全替えなしでも清潔に使用出来ました。
例に出した猫砂はどちらも同じような価格帯の商品ですが、メーカーによって品質が全然違う事が分かると思います。
全替えするという事は、使っていない砂を捨ててしまうという意味ですから、猫砂1袋の値段だけを見るのではなく、なるべく全替えが必要ない砂を選ぶ事が猫のトイレをコスパよく運用していくコツです。
ベントナイトは品質によりおしっこの吸収力が異なります。
今まで値段が高くて視界に入っていなかった猫砂でも、おしっこ1回あたりに消費する砂の量に対する値段で見てみると意外とコスパの良い製品と出会えますからぜひ一度チェックしてみてくださいね。
木の猫砂
木の猫砂には、固まるタイプ・崩れるタイプ・崩れないタイプの3種類あります。
固まるタイプは鉱物の猫砂と同様に一般的な猫トイレで使用しますが、崩れるタイプと崩れないタイプはシステムトイレと呼ばれるスノコが付いたトイレで使用します。
使用する環境が異なるので全取り替えまでの期間もそれぞれタイプによって違っています。
固まるタイプ
固まるタイプは「ひのきとおからの流せる猫砂」を使用しました。木製の砂なので固まる力はベントナイトの砂と比較すると劣りますが、スコップでおしっこを捨てるだけなら崩れてしまう事はありませんでした。
それでも使っているうちに凝固する力は弱まりましたが、継ぎ足しだけでも2週間匂いなども気になる事なく使用出来ました。
崩れるタイプ
崩れるタイプは「パインウッド」を使用しました。
スノコ付きトイレで使用するのでおしっこがかかった部分は崩れてスノコの下のトレーに落ちてくれます。
うんちはスコップで拾う必要がありますが、普通の硬さがある便なら砂に付着して残ってしまう事もなく清潔です。
一袋で1ヶ月程度使用可能ですが、継ぎ足す砂がなくなった頃でも全替えの必要性は感じませんでした。
しかし、1ヶ月くらい使用しているとトイレに残っているのは未使用の綺麗なチップではなく、一部におしっこがかかって形が崩れたチップがほとんどになります。この時点でも匂いはほぼ気になりませんが、見た目は悪くなってくるので全交換するなら1ヶ月以降〜2ヶ月までがタイミングとなるでしょう。
他に崩れる砂は「ナチュラル100」を1年以上リピートしていた事があります。1ヶ月に1回を目安にトイレを洗っていましたが、1ヶ月経っている砂も捨てずに袋に入れて取っておき、洗い終わったトイレに新しい砂と混ぜて使用していました。
固まらないのでトイレにベタつきを残す事もありませんし、おしっこがかかった部分は崩れて落ちてしまうので砂もトイレもいつまでも清潔です。トイレを洗ったり、砂を全替えするタイミングは猫が下痢をしてしまった時が多かったです。
崩れないタイプ
崩れないタイプは「システムトイレ用天然ひのき脱臭チップ」を使ってみました。
崩れるタイプと違って砂に撥水加工がされているので、おしっこがかかってもおが屑には戻りません。
ですから、おしっこがかかった砂がずっと残った状態になるので定期的に全ての砂を入れ替える必要があります。
全替えのタイミングは一袋を使い切ったのがベストタイミングです。
使っていると撥水効果がなくなり崩れだしたり、うんちと一緒に捨てたりで1ヶ月前後で一袋がなくなります。
最後に足した砂が少なくなってきた頃にトイレを洗って、古い砂を捨てて新しい砂に取り替えてあげましょう。
おからの猫砂
おからの猫砂もベントナイトと比較して消臭力が長く続きました。
「トフカスサンドK」を使用してみましたが、一袋を1ヶ月間全替えなしで使いきれました。それ以上追加する砂がなかったので調べてみたところ、おからの猫砂は1〜2ヶ月くらいが交換の目安のようです。
おからの猫砂も長期間使っていると湿気やおしっこの水分を吸収して固まる力が弱くなります。
それによっておしっこの崩れが増えてくると匂いも気になるようになるので、その頃に全替えするのがおすすめです。
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シリカゲルの猫砂
シリカゲルの猫砂は商品パッケージに全替えする目安が記載されています。
「猫1匹の場合1ヶ月交換不要」と謳われている商品が多いですが、実際はそれよりも短い期間で匂いが気になる事が多いです。
シリカゲルの猫砂はおしっこを吸収しても固まりません。
吸収したおしっこを素早く蒸発させて砂を乾かす事により、継ぎ足しなしでも同じ砂を使い続けられるようになっています。
初めの数日間はしっかりと乾燥して匂いもほとんど感じませんが、1週間も経てばムッとする悪臭が気になるようになります。
個人的にはこの時点ですでに全替えしたいと感じました。
砂を乾かす為にしっかりと掻き混ぜてあげる必要があるのですが、その度に臭いです。それに、おしっこを乾燥させているだけなので衛生面も非常に疑問を持ちました。
気にならない方は商品パッケージに記載の通り1ヶ月間が交換の目安となりますが、自分には無理でした。
まとめ
飼育している猫の数、夏か冬か?、湿度など様々な要件によって最適な全替えタイミングは違います。
ですから、交換頻度はあくまで頭の片隅に置いておき、匂いが気になってきた時や、猫が下痢などでいつも以上にトイレを汚してしまったタイミングなどで砂を入れ替えてあげるといいでしょう。
神経質な子はトイレが汚いだけでもストレスで病気になってしまう事もあります。
お使いの砂の材質に合わせた最適な頻度で砂の全替えをする事で、トイレを清潔に保ってあげてくださいね。
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