目次
ペットショップに行くと数十ブランド、数百種類のキャットフードが販売されていますが、何を基準にフードを購入しますか?
- 値段
- とりあえずいつもの
- 愛猫の食いつき
- 美味しそうなパッケージ
- 製造販売する会社
- CM
などのようにフードを購入する基準はいくつもあると思いますが、実は全て間違いです。
キャットフードのチェックポイント6つ
主食は総合栄養食を選ぼう
キャットフードには「総合栄養食」と「一般食」の2タイプが存在しています。
総合栄養食はその名の通り、猫が生きていく上で必要な栄養素が偏りなく含まれているフードです。タンパク質・炭水化物・糖質・脂質など全てバランスよく入っています。
一般食は「おやつ」のようなもの。タンパク質だけ、脂質だけなど偏った栄養を撮り続けると病気になったり、たくさん食べていても栄養失調になる事もあります。
主食として与えるフードは必ず総合栄養食の表示を確認してください。
AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準を満たす
キャットフードの栄養基準を定めているのがAAFCOです。
日本のペットフード公正取引協議会でもAAFCOの基準が採用されており、キャットフードの栄養基準の世界標準とされています。
この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、成猫用の総合栄養食である事が証明されています。AAFCO(米国飼料検査官協会)の成猫用栄養基準をクリア
見た目で選ばない
このフードは赤色がお肉、緑がお野菜と言わんばかりに着色され、赤色の粒は魚のシルエットに加工されています。
茶色一色のフードよりも美味しそうに見えますが、猫は色盲でありニオイで美味しそうか判断しているので着色は無駄です。
猫の食いつきと着色は無関係であるにも関わらず、石油から精製されるタール色素をフードに混ぜる必要性は一切ありません。
格安フードに多い着色フードは猫を想って作られたご飯ではなく、飼い主に美味しそうと錯覚させて買ってもらう為のご飯です。
着色フードは「百害あって一利なし」ですから着色料が入っているフードを与えているなら入っていないフードに切り替えましょう。
原料表示が肉から始まるフードを選ぶ
原材料は入っている割合が多いものから順に表示するルールです。
猫は肉食の動物ですから、原材料がお肉から始まっているフードを選んであげてください。猫は穀物をほとんど消化出来ません。
A社フードの主材料はとり肉(チキン、ターキー)が主原料ですが、B社フードの主材料は穀類です。
キャットフードに対する正しい知識がない飼い主さんは値段が安い方が喜んでくれるので、お肉と比べて安価な「とうもろこし・米・小麦」などの穀物をメインにして作ったフードが多く流通しているのが現状です。
※ダイエット用フードなどあえて肉類を減らしてカロリーを抑えたフード等は例外です。
値段が安すぎるフードは避ける
ペットショップにいくと2kgで500円前後のフードなども売っていますがおすすめしません。
例えば、とり肉を主原料に50%(1kg)は肉、50%(1kg)は穀類の割合でフードを作るとします。
お肉の70%は水分ですから、1kgの生肉を乾燥させると300gしか残りません。
ドライフードの水分は10%程度ですから、材料の乾燥肉1kgを用意するには3kgの生肉が必要です。20円/100gの激安とり肉を使ったとしても「お肉代600円+穀物1kg100円」の合計700円は原材料に必要です。
これにその他の必要な栄養素を添加したり、開発費、人件費、輸送費、利益などを加えるとまともなフードを作るには1kg1000円が最低ラインなのではないでしょうか?
2kg500円で売ろうと思えば、原材料費は100円くらいです。この金額で安心安全なフードが作れるとは思えません。
フードの酸化に注意
うちでは3匹の多頭飼いをしているので12kg入りの業務用フードを購入して与えていた時期があるのですが、開封してから2ヶ月近くなると食いつきがみるみる悪くなり、1匹は頻繁に嘔吐するようになった経験があります。
動物病院で聞くとフードが酸化している可能性があるから処分するように言われました。
動物病院で購入した新しいフードに替えてからは食欲も戻り、嘔吐もしなくなったので知らず知らずの内に酸化が進んでいたのだと考えられます。
見た目ではほとんど分からない変化ですが、酸化したフードは嘔吐や下痢、アレルギー等の原因になる事があるので注意が必要です。
酸化を防ぐ為、出来れば大袋で購入するのは避けてください。値段が変わらないのであれば、2kg入り1つ購入するより1kg入りを2つ購入する方が望ましいです。
開封したフードは酸化を防ぐ為に瓶などに入れて密封して保存しましょう。
フードの酸化に配慮して大袋の中に小分けにされた複数の小袋が入っているタイプの商品が安全です。
猫砂研究所が薦めるキャットフード
キャットフードはこだわるとキリがありません。
人間の食べ物でも同じですが、農薬使用よりも無農薬・有機栽培が良いですし、遺伝子組み替えよりも遺伝子組み替えしていない方が良いです。中国産よりも国産がいいです。
しかし、農薬を使っている野菜(普通の野菜)を食べている人が有機栽培しか食べない人よりも早く死ぬというデータはないですし、中国産を食べている中国人の方が日本人よりも明らかに短命って事もありません。
だからと言って何も気にせず毎日ファーストフードやコンビニ弁当ばかり食べていれば病気になる事は明らかです。
つまり言いたい事は、「気にするのは大切だけど、気にしすぎる必要なない」という事です。
- グレインフリー(穀物不使用)
- 添加物不使用
- ヒューマングレード
など品質が高いフードであればあるほど値段も高くなります。
これらに該当する超高級フードを絶賛するネット記事は多いですが、高級フードを与えれば猫が長生きしたり、病気にならないと言ったデータは一切ありません。
愛猫の健康を維持して少しでも長生きして欲しいなら、
「ロイヤルカナン」「サイエンスダイエット」「ピュリナワン」3つから選ぶのが最善です。
なぜなら、これらのフードは動物病院でも食事療法食として販売され、病気の治療にも使用されている実績があるブランドだからです。
猫は年齢や避妊去勢の有無、運動量、食欲、体重などによってカロリーコントロールが必要です。
アレルギーがあれば原料のお肉や魚をアレルギーの出にくいものを使ったり、穀類が合わなければグレインフリーのフードにする必要があります。毛玉が多ければ食物繊維を多く入れたり、お腹が弱ければ消化しやすいタンパク質を使用します。
猫の健康を維持、又は病気を予防したり改善するにはあなたの猫ちゃんにあったフードをチョイスする必要があるので豊富なラインナップがある上記3商品が最適なのです。
おすすめフードを表で比較
商品名 | ピュリナワン | サイエンスダイエット | ロイヤルカナン |
---|---|---|---|
生産地 | アメリカ | チェコ アメリカ(プロ) | 韓国 フランス等 |
AAFCO基準 | ◎ | ◎ | ◎ |
食いつき | ◎ | △ | ◎ |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール | ミックストコフェロール ロースマリー抽出物 緑茶抽出物 | BHA 没食子酸プロピル |
着色料 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
包装 | 個包装 | 大袋(プロは個包装) | 大袋 |
食いつき
サイエンスダイエットは他の2つよりも油っぽさが少なく、ニオイもあまりしなかったので嗜好性は低いと感じました。
ピュリナワンとサイエンスダイエットを混ぜて与えると、サイエンスダイエットだけ残す猫もいたので好き嫌い分かれると思います。
酸化防止
一方、ロイヤルカナンはBHAと没食子酸プロピルが使われています.BHAは発がん性があるとされており、没食子酸プロピルはDNAや染色体に変化を引き起こす変異原性があるとされています。
ロイヤルカナンで使用されている量は発がん性があるとされる基準よりも微量である事から影響はないというのが一般論ですが、100%影響ないとは言い切れない怖さは正直あります。
包装
強力な抗酸化作用を持つBHAと没食子酸プロピルを使用している事から小分けせず大袋に詰め込んでいるのでしょうか。
個人的には天然成分の安全な酸化防止剤を使用しつつ、個包装にする事で酸化を防いでいるピュリナワンやサイエンスダイエットプロに好感を持っています。
プロではない一般のサイエンスダイエットは天然成分の酸化防止剤を使用していますが、大袋入りなので各自で空気の触れない瓶などに詰め替えて保管する方が安心です。
価格
大手通販サイトでの価格は以下の通りでした。
ネット通販で買うと安いので、ペットショップやホームセンターで買うともう少し高いはずです。
- ピュリナワン ⇒700円kg
- サイエンスダイエット ⇒860円/kg
- サイエンスダイエットプロ ⇒1200円/kg
- ロイヤルカナン ⇒1700円/kg
キロあたりの価格はピュリナワンが1番安く購入する事が出来ます。
どれを選んでも良いフードなので予算に応じて気になるフードをチョイスしてあげましょう。
特定のブランドにこだわりがなければ現時点で1番手頃に購入出来るピュリナワンがおすすめです。
ピュリナはネスカフェで有名なネスレが売っている商品なので、ネスレの公式通販で購入するとお得です。
残念ながら単品購入の場合は割引がないですが、1ヶ月〜3ヶ月ごとに指定出来る定期便で購入すると20%OFFで購入出来ます。
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