ガッチリ固まる木の猫砂 製品情報

ガッチリ固まる木の猫砂は、株式会社ペティオの木製猫砂です。
静岡県三ケ日町の工場で製造された国産品で、木粉の他に鉱物猫砂の主原料であるベントナイトやポリマー材が含まれています。
木の成分であるフィトンチッドによる効果で尿の悪臭のもとになるアンモニア臭を消臭します。
使用後の猫砂は可燃ゴミとして処理してください。水洗トイレには流せません。

砂の質感（色・形状・大きさ）

長さ3mm～1cm前後、直径3mm程度の薄茶色のペレットです。
不揃いですが粒の大きさは全体的に小さめで感触は軽く、猫には扱いやすいようです。
大粒のペレットだとあまり砂かきしない猫もよく掘って使っていました。軽いので飛び散りやすく、また砕けて粉っぽくなりがちです。
底の方にたまった粉状の砂は非常に微細で舞い上がりやすく、トイレの周辺までうっすらと粉を吹いたようになるのが気になりました。

固める力

おしっこがかかると濃い色味に変色します。が、固まっているように見えてほとんど固まっていません。
スコップですくおうとすると、少しさわっただけでボロボロと崩れてしまいました。
こびりつきはあまりありませんが、とにかくもろくて取り除きにくいです。
取り除くまでの時間を長く置いてみても固まりの強度は変わらず弱く、扱いにくかったです。

消臭力

おしっこの臭いは気になりませんでした。うんちは時間が経っても掘り返すと少し臭います。
木製猫砂の最大利点であるはずの、木自体の天然成分による消臭効果の持続性が感じられませんでした。数時間の外出から戻った際、室内に漂う臭いでトイレを使った事を感じるほどです。
“ひどく臭ってどうしようもない”ということはありませんが、他の木製猫砂に比べると格段に消臭力が低いです。

1袋を使いきっての感想

商品名が「ガッチリ固まる木製猫砂」なので固まり具合の良さを期待して購入しましたが、全くの期待外れでとても残念な商品でした。

木製猫砂は主原料が天然の木なので、素材への安心感から多少の粉ほこりが立っても仕方がないかなと思えますが、そこにベントナイトを混ぜてしまったら意味がないと思いました。安全性の利点が損なわれてしまいます。
さらに、原料が木粉だけではないせいで水洗トイレに流すこともできず、飼い主の処理の負担が増えました。

ベントナイトを混ぜることで通常の木製猫砂より固まるというならともかく、スコップですくうだけでも形が維持できない状態で、ガッチリどころかボロボロ崩れてしまいました。
これまで使ってきた固まる系の木製猫砂の中で、一番、固まり具合が悪い猫砂です。
細かく崩れて散らばってしまうのでトイレ内の掃除がとても大変でした。
猫が砂を踏む事により底の方で砕けてしまい粉っぽくなります。猫が吸い込んだり、毛に付着してなめとってしまうのが気になります。

木製猫砂は消臭力の高さが最大の利点ですが、そこも少し弱かったのが残念なところです。
おしっこの臭いは抑えてくれますが、固まらずにばらけてしまった汚れた砂がトイレ内に残ってしまうので不衛生に感じました。

汚れた猫砂を「うんちが臭わない袋（BOSS/ネコ用）」にまとめていましたが、数日で袋の中が臭うようになってしまいました。
今までも固まる猫砂を使用する際は同じ袋に集めていましたが、袋の中に臭いがこもるようなことはありませんでした。
木製猫砂は時間が経っても木の消臭効果が持続して、早々臭ってきたりはしないものだと思っていたので、驚くと同時にがっかりです。

猫砂自体、開封時から木の香りではない人工的なにおいがしていて好ましくありません。猫たちは気にならないようで使ってくれましたが、消臭力のなさとあわせてマイナスに感じました。

本来ならガッチリ固まるベントナイトの特性も、しっかり持続して消臭できる木の特性も、どちらも活かせていない猫砂です。

1袋あたりの値段は安いですが、汚れた猫砂が崩れてトイレ内に残りやすいのでこまめに全交換したくなることを考えると、それほどコスパが良いとは言えません。1袋の容量が多めで、安くて軽いこと以外に良いと思える点がありませんでした。

通販サイトのレビューを見てみると、同様の低評価が多めです。
中にはしっかり固まるという意見もあるので、使い方や猫によっては安くて便利な商品なのかもしれません。
ですが、我が家ではリピートしません。

総合評価 62点

ガッチリ固まる木の猫砂

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砂粒の質感
尿を固める強度
消臭力の高さ
ダストの少なさ
コストパフォーマンス

固まらず、消臭力もイマイチで、原料の安全性にも疑問が残ります。
木製猫砂としての安全性の利点も消臭性能の高さもないので、この猫砂をあえて選ぶことはないでしょう。