猫の普通のトイレとシステムトイレのメリット・デメリットを比較

システムトイレか普通トイレか
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猫のトイレの購入や買い替えを検討しているなら、知っておいて欲しい事があります。
それはシステム猫トイレか普通のトイレかで掃除の手間やかかる時間がまったく違うという事です。

猫は体臭がない代わりに糞尿の匂いが強く、猫好きにとっても猫のトイレ掃除は苦行ですが、トイレを見直すだけでストレスと手間がなくなります。

この記事ではシステム猫トイレのメリットとデメリットにとどまらず、快適な猫トイレを購入するお手伝いをさせてください。

猫の1日のトイレ回数は平均4回

猫の1日のトイレの回数は4回前後であるという事です。多頭飼育の場合は、猫の数×4回もトイレ掃除をします。
猫の糞尿は臭いが強く少しでもトイレ掃除の手間を減らす為に3種の猫トイレのメリットとデメリットをチェックしてみましょう。

まず1つ目は、昔からあるバケツ型の固まる猫砂を入れる普通のトイレです。
このタイプは価格が安い事が最大のメリットです。一時的に猫を保護したり、預かったりするだけであれば事足りるでしょう。構造がシンプルですから丸洗いも簡単です。

デメリットは手間と時間がかかる事です。うんちだけではなく、固まったおしっこも取り除く必要がありますから1日4回は掃除が必要です。
日中留守にする家庭は排泄物の掃除が出来ませんから、清潔に使用する為には猫の数+1個のトイレ設置するのがおすすめされます。
そもそも、1回2分×1日4回だと1年間で48時間も猫のトイレを掃除している計算です。多頭だと48時間×頭数。お金はないけど時間は余っている人は選択肢になるかもしれませんが、個人的にはおすすめ出来ません。

次に少し掃除の手間を楽にしてくれるのが2つ目のシステムトイレです。
システムトイレはうんちを上段のすのこでキャッチし、おしっこは下段のトレーに敷いたペットシーツで吸収します。
メリットはおしっこを固めずにペットシーツで吸収する事によっておしっこの掃除は1日1回〜数日に1回で済む事です。ペットシーツの交換頻度は臭いの感じ方や、猫の飼育頭数、尿量、ペットシーツの品質によって変わります。
ペットシーツをちょっとお高めの吸収力と消臭力が良い商品を使えば、数日に1回ペットシーツを交換するだけで臭いも気になりません。
毎日1回排泄がある猫ちゃんなら1日1回のうんちの掃除と数日に1回のペットシーツ交換だけで掃除が済むのは大きなメリットです。

システムトイレで一般的に使用される木で作られた猫砂は消臭効果が高く、一般的なバケツタイプで使用される固まる猫砂より猫のトイレ臭が少ないのもメリットです。

デメリットは、バケツタイプ普通のトイレよりは値段が高いです。商品によってですが、4000円〜6000円くらいが相場だと思います。
それでも日々のトイレ掃除が楽になる事を考えれば、ケチらずに初めからシステムトイレを買う方が良いですし、バケツタイプのトイレを使っている人はすぐに買い替えた方がいいです。

非常に繊細だったり、高齢だったりの猫の場合は、トイレが変わる事を嫌がってなかなかシステムトイレを使ってくれない事もあるようですが少しずつ慣らせばだいたいの子は切り替えられます。

実はシステムトイレよりもオススメがあるよ

猫トイレを買うなら必ず検討して欲しいのが全自動トイレです。
全自動トイレは究極の時短アイテム。固まるベントナイトの猫砂や、固まるおからの猫砂を使用し、固まった尿と便を自動で排泄物トレーに張ったゴミ袋に捨ててくれます。猫1匹なら1週間に1回、多頭飼いでも約3日に一回ゴミ袋を張り替えるだけです。

猫トイレの悪臭を我慢するのは排泄物のトレーの袋を取り替える時だけですから精神的なストレスも、手間もほとんどなくなります。
しかも最近の全自動トイレは高機能です。多頭飼いであってもそれぞれの猫を識別してトイレの回数やトイレを使用した時間、体重等を専用のアプリに記録、スマホに通知してくれます。

頻回にトイレを使用しているようだと膀胱炎や尿結石、下痢等の可能性にいち早く気づけますし、短期間で体重が減少しているようだと内臓系の病気の可能性にも早期に気づける確率は高まります。

さらに、全自動トイレと全自動給餌器を併用すれば、今まで猫を飼っていたら難しかった旅行に行く事が出来ます。
我が家では丸3日を上限に何度も旅行に行っていますが、全自動トイレを使用すればトイレはいつも清潔ですし、ご飯は普段から自動給餌マシーンを使っているので普段と変わらずすごしています。

↑まずは1日から徐々に慣らしてね。空調と飲水の管理も忘れずに。まだ子猫なら旅行は少し我慢してね。

全自動トイレの唯一のデメリットは値段が高い事です。商品によりますが約4万円〜10万円くらいが相場です。
しかし、思い切って買ってしまえば、満足度は非常に高いです。ドラム式洗濯乾燥機やロボット掃除機を手に入れた時のような衝撃的な便利さと快適さが得られます。

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システムトイレのメリット

トイレの匂いが全然しない

システムトイレを使う一番のメリットは普通のトイレと比較して臭いが全然しない事だと感じています。
システムトイレ専用の木製のトイレ砂を使用すると木材が持つフィトンチッドと呼ばれる天然の脱臭、抗菌効果によりトイレの臭いを劇的に抑える事が出来ます。

特におしっこの臭いはまったく感じないので、リビングにトイレを置いていても気になりません。
うんちは砂にしっかりと埋まっていないと臭いが漏れてしまいますが、普通のトイレと比べると臭いはマシです。

楽ちん猫トイレと木製の崩れる猫砂の組み合わせが最強だよ。

お手入れが楽ちん

崩れるタイプの木製砂なら、おしっこがかかった部分は崩れてスノコの下に落ちるのでいつまでも汚い砂が残る事がなく、下痢などによって過度に汚れなければ、定期的に砂を全入れ替えする必要もありません。

ときどき減った分の砂を継ぎ足してあげるだけで清潔に保つ事が出来ます。
トイレを洗う頻度は下痢等しなければ1ヶ月に1度で十分です。
我が家ではナチュラル100という崩れるタイプの木製猫砂と楽ちん猫トイレにデオシートの組み合わせで使用していましたが、最長2ヶ月程度洗いませんでしたがそれでもトイレの臭いは気になりませんでした。

シリカゲルやゼオライト等の砂を使うならおしっこやうんちがついた砂がいつまでも残ってしまうので、臭いが気になったタイミングで砂を総入れ替えする必要があります。
この場合は砂を入れ替えるタイミングでトイレを洗うといいでしょう。

システムトイレは普通のトイレにスノコとトレーが付いているだけなので、4つ前後のパーツから出来ています。
組み立てや分解も一瞬なので、洗う手間という面でも普通のトイレより時間がかかるという事はありません。

便や尿の状態から健康を把握出来る

どんな材質の砂であってもシステムトイレ用の猫砂は固まらないタイプなので水分を吸収しません。
普通のトイレでベントナイト等の固まる猫砂を使用していれば、軽度な下痢であれば水分を吸収して固めてしまうのでよく観察していなければ気づかない可能性もありますが、システムトイレでは下痢状のうんちがすのこの上にそのまま残るので誰でも一目でお腹が悪い事に気づく事が出来ます。

猫の血尿

おしっこの異常であっても同様です。猫に多い尿路結石等による血尿でもシートをみれば異常に一目で気づきます。
血尿の場合は、時間が経てば血液が酸化して赤ではなく黒くなるのでシート交換の際に観察しておきましょう。

すぐに気づいてくれてありがとう!

システムトイレのデメリット

専用砂や専用シートが高い

ご紹介した人気のシステムトイレにはそれぞれ専用の猫砂と、トレーに敷くシートやトレー等が販売されています。
もちろん、専用商品を使う事でメーカーが想定した一番いい状態で使用する事が出来るのだと思いますが、純正品は少し割高です。

しかし、専用にこだわらないのであれば、他社からも十分に満足出来るシステムトイレ用の猫砂が数多く販売されているので代用すればコストを抑えられます。

トレーに敷くシートに関しても、ニャンとも清潔トイレや、デオトイレの純正は1週間取り替えいらずの専用シート、楽ちん猫トイレの純正は2週間取り替えいらずのトレーが販売されています。

これらはただ単に割高という訳ではなく、長期間取り替えいらずというメリットもあるのですが、実際に1週間取り替えずに使用してみると週の後半は臭いが漏れます。

ペットシートを交換する際に血尿などのチェックも出来ますから、普通のペットシートを1日1回取り替えするのが個人的なおすすめです。例えばデオシートなら、レギュラーサイズが上記で紹介した人気がある3種類のシステムトイレのトレーサイズにピッタリ合います。

ペットシーツは毎日取り替えるなら安い商品でも問題ありませんが、ちょっと高めのぶ厚めのシーツを使う方が臭い漏れが少なくなります。

使ってくれない可能性がある

ペットショップなどで購入した子猫の場合はすぐに使ってくれる事が多いのですが、何年も普通のトイレを使用していた成猫の場合はシステムトイレを使ってくれない子もいるようです。

理由は、システムトイレで使用出来る猫砂はスノコに詰まったり、スノコから落ちてしまわないように粒が大きいからです。
長く細かい砂に慣れ親しんだ猫だと大きい粒の砂を嫌がる子もいるようで、システムトイレへの移行がスムーズに出来ない事があります。

普通のトイレからシステムトイレに移行する場合は、今まで使っていたトイレの砂をシステムトイレの砂に混ぜて、猫にトイレである事を教えてあげる事から初めてみましょう。

猫が初めてトイレをするまでは、普通のトイレとシステムトイレの両方を置いておき、システムトイレを使ったら普通のトイレをすぐに片付けます。両方おいたままにしてしまうと気分で使い分けるようになり移行に時間がかかるので注意しましょう。

砂の粒が大きくて気に入らない場合は、「ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ 極小の粒」を使ってみて下さい。
慣れてきたら少しずつ普通サイズ砂を混ぜ、時間をかけて割合を増やしていく事で、砂粒の大きさに慣れさせる事が出来ます。

普通のトイレのメリット

選択肢が多い

昔ながらの普通のトイレはバケツのような容器に固まる猫砂を入れて使用するだけですから非常にシンプルです。
一時的に猫を保護したり、預かったりする場合ならトイレでなくても何かの容器を代用してしのぐ事も出来ます。

砂は、ベントナイトの砂、おからの砂、木製の固まる砂、紙製の固まる砂など様々な素材から選ぶ事が出来るのも嬉しいです。
砂の選択肢が増えるのでシステムトイレと違い使ってくれないというような問題は発生しにくいです。

参考:普通のトイレで使える固まる猫砂の一覧

お金がかかりにくい

トイレ本体は安い商品であれば1000円程度から購入する事が出来ますし、トイレの砂もこだわりがなければ一袋300円程度から売っています。とにかく格安でトイレを運用したいという場合は普通のトイレが最適です。

しかし、「お値段なり」という言葉があるように、安いものは品質もそれなりです。
トイレ本体も安いものはデザイン性が悪かったり、強度がなかったりそれなりな感じです。

リビングに置いてもおしゃれで素敵な普通のトイレを購入するなら2000円以上はするので、その場合はシステムトイレ本体と比べてコスト面でメリットがあるとはいいにくいです。

猫砂の運用コストに関しても同様で、なんでもいいならペットショップやホームセンター等のオリジナルブランドから出ているベントナイトの固まる砂が一番安いですが、そのような商品はベントナイトの粉立ちが非常に多いです。

猫がたくさん吸い込むと健康に害がある為、安全なものを使用するとなるとシステムトイレと同じくらいのコストはかかります。

固まる猫砂で安全な猫砂だと、おからと食品添加物から作られた「トフカスサンドK」が非常に支持されています。

なんでも良い派なら普通のトイレが安いよ

普通のトイレのデメリット

使う猫砂によっては臭いがキツい

安物のベントナイトの固まる砂を使うと、とにかく臭いです。
私の場合は新しい砂を入れて3日くらいは我慢出来ましたが、それ以降はリビングから玄関にトイレを移動しました。

ずっとそれで慣れている方は自分では匂いがわからなくなっている方も多いですが、そのようなお宅にお邪魔すると「あーーー。」となりますので注意された方がよろしいかと思います。

ちなみに、ベントナイトの砂でもイタリア製の「セリームバイオサンド・ローザ」は自然なフローラルの香りがして消臭力がとても高かったです。お値段も海外製にしてはお手頃でした。

他に、木製の固まる砂や、おからの固まる砂を使うと匂いはシステムトイレと変わらないくらいまで抑える事が出来ますが、運用コスト面での普通のトイレのメリットは一切なくなってしまいます。

それに木製の砂を使うのであれば、システムトイレを使えばいいのではないか?という気もします。
なぜなら、普通のトイレでは木製の固まる砂を使うので、おしっこの度に砂を消費しますし、都度スコップで捨てないといけないので手間もかかります。それがシステムトイレなら、固まらない砂を使えるので砂の消費が少ないですし、おしっこはシートで吸収される為、掃除の手間がないからです。
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まとめ

いかがでしたでしょうか?
以上が私がシステムトイレと普通のトイレを使い比べて感じたメリットとデメリットです。

そういえば、うちの祖母は数十年間猫を飼っていて、昔からある普通のトイレにベントナイトの固まる砂を入れて使っていましたが、最近になってシステムトイレに買い替えてました。

システムトイレはくさならへんよ。

個人的にもシステムトイレ推しです!
使ってくれない場合を除けば、黙ってシステムトイレを買うのが一番幸せになれますよ。

システムトイレの人気3選

【ユニ・チャーム】 デオトイレ


システムトイレの人気で1番、2番を争うのがデオトイレです。
ペットショップや、ホームセンターなどでも取り扱いがある事が多く、デオトイレ専用の猫砂も用意されているので初めて猫を飼う場合でも安心です。
フードあり・フードなしのタイプの他、ワイドサイズまでラインアップがあるので、愛猫の大きさに合わせて選ぶ事出来ます。

トイレの砂はデオトイレ専用の猫砂が複数種類販売されています。
素材はシリカゲルの猫砂、シリカゲルとゼオライトの猫砂、木製の猫砂などから幅広く選ぶ事が出来ます。
それ以外にも、次に紹介するニャンとも清潔トイレ専用の砂を使用する事も出来ますし、その他の猫砂メーカーの砂も使用可能です。

デオトイレはトレーが浅いので木製の崩れる猫砂を使用するとトレーが崩れた砂で溢れるのでおすすめしません。
トレーに敷く専用のシートも販売されていますが、普通のペットシーツで代用可能です。

【花王】 ニャンとも清潔トイレ


ニャンとも清潔トイレもデオトイレと互角の人気があります。
同様にペットショップやホームセンターでも購入可能です。店舗によってはデオトイレかニャンとも清潔トイレのどちらかしか取り扱いがない事もあります。

デオトイレとの違いはほとんどありません。デザインで選んでも問題ないでしょう。

ニャンとも清潔トイレは針葉樹から作られた木製の専用猫砂が販売されています。
好みに合わせて飛び散らない大きめの粒、砂かきしやすい小さめの粒、猫ちゃんが慣れやすい極小の粒から選ぶ事が出来ます。

デオトイレ専用の猫砂、他社メーカーの崩れないタイプの猫砂が使用可能です。

【アイリスオーヤマ】 楽ちん猫トイレ


楽ちん猫トイレは上記2つの商品と違いペットショップやホームセンターで販売されているのをあまり見かけませんが、ネットショップで人気がある商品です。

トレーが深いのが特徴でこの中では唯一崩れるタイプの木製猫砂を使用する事が出来ます。
木製猫砂の崩れるタイプはトイレに流せる商品も多く、うんちを水洗トイレで処分出来るのでゴミの日までうんちをまとめておく必要もありません。

また、おしっこと少量の崩れたチップがすのこの下のペットシーツに落ちるので、ペットシーツに吸収されたおしっこを崩れたおがくずが覆いかぶさるような形となり尿臭をシートに閉じ込めてくれます。

ペットシーツではなく「楽ちん猫トイレAg+トレー」という専用の商品を使うと2週間交換なしで崩れた木粉を貯めて置く事も出来ます。

個人的にはペットシーツを毎日交換する方がトイレ臭が気になりませんでしたが、忙しいくてこまめなシート交換が難しい場合は専用商品も検討してみると良いでしょう。

トイレ本体はカバー付き、カバーなしを好みに合わせて選ぶ事が出来ます。
注意点としてはカバー付きと、カバーなしはフードを取り付ける部分の形状が若干異なっているため、カバーなしで売られている商品にフードを後付けで取り付ける事は出来ません。カバーを使う可能性があるならあらかじめカバー付きを購入しておくと良いでしょう。
カバー付きの方は、カバーを取り外すとカバーなしのトイレと同様に使用する事が出来ます。

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